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手に入れたいのは、美しい姿勢と美しい牛の顔のポーズ。ヨガ的に、どうやってこの欲求を手放す?!良い姿勢と肩甲骨の関係

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手に入れたいのは、美しい姿勢と美しい牛の顔のポーズ。ヨガ的に、どうやってこの欲求を手放す?!良い姿勢と肩甲骨の関係

手に入れたいのは、美しい姿勢と美しい牛の顔のポーズ。ヨガ的に、どうやってこの欲求を手放す?!良い姿勢と肩甲骨の関係 19

 

ヨガ 目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

日常的にヨガの練習をしていても、固まりやすい身体の部分のひとつに肩甲骨まわりがあります。肩甲骨の柔軟性や可動域は、ヨガポーズによっては、重要なパートを占めるため、思い通りにいかないと、フラストレーションが溜まります。そんな時は、整体院などで他人の力を借りるのも一つですが、もしかしたら、身体への認識を少し変えるだけで解決するかもしれません。解動学入門を主宰するヨガインストラクターのミアさんに伺います。

肩甲骨周りは四方八方にたくさんの筋肉がついていて、できる動きも多彩ですから、ストレッチの種類もたくさんあります。しかしながら、無意識に頭で脊椎を押し下げて、いつの間にやら首や背中、腰に力が入っているような状態だったら、どのようなストレッチをしたとしても最大限の効果を発揮することはできないと思います。

肩甲骨周りを動かそうとすると、どうしても意識してしまうのが「良い姿勢」。私はこの「良い姿勢をしよう」というときに、首・背中・腰に思わず力が入ってしまうような間違った身体の使い方をしていることがよくあるという事実に注目しています。

一般的な「良い姿勢」の落とし穴

「良い姿勢をしよう」と思って、胸を張った状態で肩甲骨を動かしても、それぞれの関節の可動域に既に制限がかかっているようなものなので、本来の可動域を発揮できないんです。

胸を張った状態=「良い姿勢」ではない!

一般的によく見られる「胸を張る」では、肩の先を後ろに引くことによって肩甲骨も後ろに寄り、それに伴って脊椎が伸展気味になるというようなことが起こっていると考えられます。でも身体のデザイン的にみれば、それは上半身を反らして、腰椎で無理やりバランスを取っているようなものなんです。

そもそも肩甲骨は肋骨に沿うようについていて、その肋骨から成る胸郭は丸いものです。胴体を輪切りにしたら、直線的な長方形ではなくて、楕円形でしょう?だから、その楕円の円周に沿って存在する肩甲骨もそれに合わせた動きを意識するとより本来の可動域に近くなるんです。

 

ヨガ 目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

「良い姿勢」を追いかければ追いかけるほど、遠ざかっていたのですね。身体のイメージを正しく理解することって大事!

自分の身体のイメージを正しく理解する

肩甲骨って「背中(身体の後ろ)に貼り付いている」って思いがちですが、「前の方に向かって自由に動ける」と考え方をシフトチェンジしてみたらどうでしょう?

 

ヨガ 目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

逆に胸を張れないですねwコレ不思議


ヨガ 目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

「肩甲骨が前に向かう」イメージをすることで、身体の丸みを思い出させ、身体のデザインに沿った位置で肩甲骨を動かすように仕向けているんですよ。

ちなみに「良い姿勢」の中に、その状態をキープして動かないといったイメージも含まれてませんか?「姿勢を保つこと=直立不動」ではないので、自由に動けるということを意識するというのもありだと思います。

正しくイメージして凝り固まった肩甲骨周りの筋肉をほぐせば、肩甲骨が正しい位置に戻り、さらにキープすることは、理論的には可能かもしれませんが、「正しいイメージ」をし続けるのは、それこそ一生ものの訓練が必要かも。

「肩甲骨はがし」の前に普段から予防できること

また、「肩甲骨はがし」などの肩周りのストレッチをするときには、次のことをおすすめします。

1.どんなときもまずは頭から尾骨の長さを意識すること。
2.肩や肩甲骨周りを動かすときは、腕は鎖骨につながっていると思いながら、指先または肘が腕を全体をリードしてくれると思って動かすこと。

 

こういう風に腕を動かすと、鎖骨〜肩甲骨〜上腕骨が連動して、より広い可動域で動いてくれるんです。

 

ヨガ 目指そう!見た目に美しく、快適に維持できる姿勢

骨と筋肉を正しく理解するだけで、肩甲骨まわりの可動域が上がるんですね!

 

手放すとはあきらめることではなく、深く観察し理解すること

「手放す」と聞くと一見、諦めにように聞こえます。そうすると、ポーズを完成させたい欲求が強くなり、その欲求によって余計に身体がこわばってくるという悪循環が生じます。

そうなってくると、ポーズの完成からさらに遠くなってしまう羽目になりますね。では、どうすればよいのか?

それは、身体を深く観察しまずは、無自覚に行っていた身体の力みを探すこと。このこわばりを見つけるだけで、身体は自然と緊張がほどけてくるものなのです。

この身体の緊張がほどけてくる状態こそが、まさに手放すことなのです。

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