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体をねじるヨガポーズの鍵になる中殿筋/中臀筋【プチ解剖学】

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体をねじるヨガポーズの鍵になる中殿筋/中臀筋【プチ解剖学】

体をねじるヨガポーズの鍵になる中殿筋/中臀筋【プチ解剖学】 1

今回はヨガのポーズにも多く出てくる『体をねじる』の動きについて説明していきます。

中臀筋、中殿筋
体をねじるヨガポーズの鍵になる中殿筋/中臀筋【プチ解剖学】 2

『体をねじる』の動きには主に2つの関節が関与しています。

体をねじるヨガポーズの鍵になる中殿筋/中臀筋【プチ解剖学】 3

上の図のように脊柱および股関節の動きが合わさって体をねじる動きを成立させています。そのため、脊柱および股関節のどちらかの可動性が低下してしまうと、体をねじる動きも制限されてしまいます。体をねじる動きを制限してしまう要因になるものとして、主に以下の3つが挙げられます。

ねじりのヨガポーズができない原因3つ

① 殿筋(深層)の柔軟性不足

体をねじる動きでは、股関節は回旋の可動性が求められます。このとき主に動きを止めてしまう原因になるのは、殿筋(深層)の硬さです。殿筋(深層)は股関節をまたいでついている長さの短い筋肉です。

体をねじるヨガポーズの鍵になる中殿筋/中臀筋【プチ解剖学】 4

(引用:team Lab Bodyより)

また殿筋(深層)は股関節の外側に扇型に付着しています。そのため、前部と後部で作用が異なってきます。 

・殿筋(深層)の前部が硬いと、、  

→股関節を外側に捻る動きが制限される 

・殿筋(深層)の後部が硬いと、、  

→股関節を内側に捻る動きが制限される

殿筋(深層)の前部~後部にかけて柔軟性が必要になります。

② 胸椎の可動性不足

『身体を捻る』動きの場合、脊柱の中でも胸椎がメインで動きます。そのため、胸椎の可動性が不足すると動きに制限が出ることが多いです。また胸椎の可動性が低下すると、『身体を反らす』動きと同じく、それを補って下部腰椎が過剰に動かされて痛めることも多いです。

③ 肩甲骨の可動性不足

肩甲骨が前側及び外側に位置して動きが悪い場合、胸椎の動きを制限してしまうため、肩甲骨の可動性を確保しておくことも大切です。特に『身体を捻る』動きにおいて胸椎が可動しやすい状態を作るために、肩甲骨の内側への可動性を獲得することが必要です。

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(引用:team Lab Bodyより)

脱力したほうがねじりやすい

ヨガにおいて捻る動きはある程度力んで行うよう指導されることもあるそうですが、基本的には脱力して行う方が可動域は広がりやすいです。

上記3点のケアをしっかりとすることで、ねじる動きがより綺麗に取れるようになります。ご自身に必要なケアを見極めて、的確にケアしていきましょう。

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