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身体の柔軟性を上げたい!キレイになる解剖学

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身体の柔軟性を上げたい!キレイになる解剖学

身体の柔軟性を上げたい!キレイになる解剖学 1

ヨガ中級者がおちいりやすい盲点

ヨガをけっこう長く続けているのに、なかなか満足する柔軟性になってくれない。ヨガアーサナが上手く出来ないのは筋力と柔軟性がないからだと考える人が多いです。しかし、長くヨガの練習をしていれば柔軟性はあるはず。なのに、「やりたいポーズがなかなかできない」のは、身体の解剖学的な知識不足、普段の思考に原因があったりするのです。

他者と比較しすぎていない?

ヨガは人と比べない事がひとつの特徴ですが、そんなことを言いつつもグループレッスンでは人と比べて頑張りすぎてしまうもの。やはり、柔軟性が高い身体は憧れるし、ヨガポーズの完成形に近づきたいという気持ちはだれでも多かれ少なかれ、あるはずです。

こうした思考も身体に緊張を生み、本来は、もっと可動域があるはずなのに自らで身体の硬さを作ってしまっている可能性があるのです。

ウラ技②思い込みや勘違いがあるのかも

自分の身体は固いからだと思い込んでいる人が多々見受けられます。身体が固いのではなく、ヨガインストラクターの誘導を違った解釈をしている場合もあります。
ヨガポーズが取りづらいのは、筋力や柔軟性の問題ではなく、実は、思考と身体の取り扱い方に問題があったのです。

「柔軟性を上げるためには練習しかない!」といった追い詰めている思考も、身体の動きを妨げている要因でもあったりします。

「なかなか柔軟性が上がらない」「ヨガポーズが深まらない」「最近、身体に痛みを感じるようになった」などのヨガプラクティスによるお悩みがある場合は、「思考のクセ」が原因である場合が多いのです。
こういった思考クセとは、幼少期からの環境や親との関係、先生との関係も深く関連がありますので、その思考を変えるというのはけっこう難しいものです。
なので、「変えよう」とするのではなく、「違ったやり方をまずは試してみよう」でも、身体に変化は訪れます。

ちょっと立ち止まって今までのやり方を見直してみるのも、よいかも知れません。

ウラ技① 頭を柔らかくしてみよう

「頭を柔らかく」とは、物理的に、頭と首の付根などをリラックスさせる事と、柔軟な考え方、両方の意味合いが含まれます。

頭から頸椎は、脊椎の起点であり、関節ですからとても重要です。首の付け根がこっている状態とは、首の付け根が詰まっている状態です。この状態というのは現代的な生活をしている私たちは通常になってしまっているのが現状です。

この首のコリ、緊張は、全身の動きに影響があるのです。

まずは、首のコリを意識するところから始めてみましょう。
自分の頭と頸椎(首)の位置関係と大きさを認識するだけでも、身体は変わってきます。

ウラ技② 骨格からの動きや動きの手順を知る!

骨格の位置関係と身体がスムーズに動くための、動かす順番(機能解剖学)を知る事で、身体も思考もビックリするくらい変化があらわれます。

人は、実際の背骨の長さより、短くまたは長く頭の中でイメージして動いていたり、頭の大きさを考えたとしても、実際の大きさや重さとは違うイメージをして身体を動かしています。これは、多かれ少なかれ全員に言えることで、実際の身体の状態と頭の中のイメージが一致できているのはトップアスリートくらいだと言われています。

脊椎の動きやすさや動きの手順を考えながら、ヨガポーズを取ると、無自覚に身体を動かした場合と比べて、動きやすくなったことに気がつくはずです。
「気づけた」ことによって、身体の使い方が変わり、思考が連動して変化するようになるのです。

柔軟性が低いと思っていたのは、実は自分の身体への勘違いであったと気づくことが、まずは、身体の柔軟性が上がる第一歩なのです。

鍵となるのは、脊椎のふんわり感

脊椎がふんわりとし、以前より動かすことができると、それに伴って両腕、両脚を思い通りに動かしやすくなります。そうすると、身体の他の部分の緊張に気が付きやすくなるのです。

必要以上に緊張し固めていた部分は、ゆるみ、逆に必要以上に緩んでいた部分は、きちんと使えるようになるといえます。

このように、骨格から身体を知ること。すなわち頭、脊椎の位置や、身体の動きの仕組み(機能解剖学)を知ることは、思い込みの鎧を脱ぎ捨てることができ、ヨガのステップアップに繋がってくるのです。

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