もくじ
腰痛の原因は身体に対しての思い込みや誤解から
パーソナルヨガは、インストラクターがクライアントの身体の状況を細かく観察して伝えます。これによって、クライアントは自分の身体が現在どういう状態で、どこをどう動かしているかという事実を主観を交えないで認識することが可能になります。
今回は腰痛で悩んでいるクライアントがハスヨガのパーソナルヨガを受けたとシミュレーションします。
パーソナルのメリット① 腰痛の根本的な原因をヒモ解ける
まずカウンセリングで明らかにするのは、「どのようなときに腰痛が起こるのか」です。
こんな質問をされると戸惑う人が多いと思いますが、漫然と腰痛が悩みといっても、そこには何かの動作をした結果、腰に痛みを感じるようになったことに間違いはありません。それはいつもとは違うことを思わずやってしまったからかもしれませんし、いつも通りの悪い身体の使い方が習慣となって腰痛につながったのかもしれません。
今回のクライアントは「寝ていて起き上がったときに腰が痛い」と答えたとしましょう。
パーソナルのメリット② 腰痛につながる身体の使い方を知れる
次に実際にいつも通りに寝てもらいます。場合によっては「寝る体勢に入るまでに身体に注意を払っているか」「どんなことを考えながら寝ているか」などをヒアリングすることもあります。そのようなことを重ねているうちに「仰向けよりも横向きのときの方が痛い」などと、より詳細な情報にクライアント自身が気付くことがあります。
そこで、さらに横向きで寝てもらって、クライアントがどんな身体の使い方をしているのかを観察するのです。すると、その人は背中や脚の位置は固定したまま、腰椎の上の方だけを器用に使って寝る体勢を維持しているのがわかりました。
一方で、寝るという行為は床に重みがかかるため、それに従っているだけという認識が一般的だと思います。しかし、実際の身体の使い方としては、平らな床に背中を沿わせようと、肩甲骨を寄せて肩を床に着けようとするなどの余計なことを無自覚に行っている場合もあります。
つまり、「重力に従って寝転ぶ」がいつの間にか「身体を床に押しつける」にすり替わってしまってい、余計な力みを強いているのです。言うなれば、寝ながら“気をつけ”をしているようなもの。朝起きて腰が痛いなと感じるのは、この力みが原因かもしれません。
寝るという無意識下だからこそ、身体に影響が出やすい習慣(クセ)は出やすいといえるでしょう。
パーソナルのメリット③ 習慣(クセ)の改善ができる
自分の身体の使い方に関する習慣(クセ)を、自分で客観的に見直すことは難しいものです。
寝るという行為において考えることの多くは、身体が伸びてて気持ちいいとか、リラックスしているなとか、どこかが痛いといった感覚に基づいていたもので、身体のどこの部分を使っているなというような使い方までは気を回しません。
パーソナルヨガなら、そのような習慣的な身体の使い方を把握した上で、より効率的な身体の使い方ができるように、様々なヨガのポーズを通してサポートできます。
十人いたら、十通りの身体のクセがあります。私たちはパーソナルヨガを通して、クライアントが自分の身体の使い方を認識して、日常生活やヨガのポーズに活かせるようにお手伝いしています。