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体幹強化を効率的に! ヨガポーズを最適化して効果を上げよう

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体幹強化を効率的に! ヨガポーズを最適化して効果を上げよう

体幹+@でパーフォーマンスUP!

体幹とは?

一般的に体幹というと、頭と四肢を抜かした胴体の部分の事を指します。ヨガや筋トレだけではなく、日常の動作や姿勢を美しく保つために「鍛えたほうがよいですよ」とよく耳にするワードです。

胴体のアウターマッスルでは、背中からお腹までの広範囲な筋肉を含み、インナーマッスルでは、骨盤底筋群から横隔膜まで深層の筋肉までも指します。ようは、上半身すべての筋肉を称して「体幹」と示すことが多いです。

体幹強化の際に気をつけたいこと

それは、ズバリ「頭」の存在です。

胴体の上に乗っかっているのが「頭」ですね。大人の頭の重さは、平均5〜6キロだと言われています。

こんなに重たいものを脊椎(背骨)のS字カーブで常にバランスを取っているのです。

ですので、体幹だけを考えてトレーニングしたり、姿勢や体軸を整えようとするのは、少々無理があると考えます。重い頭とそれを支えている背骨を入れて、動きについて考えることが重要なのです。

「体幹+頭」への意識を変えることによってポテンシャルを100%に近づける事は可能です。

そもそもわたし達の身体はアンバランス

わたしたちは、ヨガをしている時はもちろん、日常生活でも頭と背骨が一緒という意識はしないですよね。

進化の過程で腕が進化したから二足歩行になったという説もあります。二足歩行のおかげで脳は発達し、手先が器用になりました。つねに頭が一番上にある脊椎動物は地球上で人間だけです。

脳が発達し、これだけの進化を遂げた反面、重い頭が一番上にあるという、体幹に負担の大きい体のバランスができあがりました。

このアンバランスな状態のせいで、腰痛や肩こりなどのトラブルを起こしやすくなったのです。なので、理想的な体の状態というのは、きれいなS字カーブを描いている背骨に、頭がフワッと乗ってバランスが取れている状態です。

簡単そうに聞こえますが、長年の身体の使い方の癖のせいで理想とは程遠い身体の使い方しかできていないのが現実なのです。

自分の上半身の正しい長さを知っていますか?

体幹とは
Image by フリーAC

上半身の長さはどれくらいだと想像していますか?

わたし達の多くは、自分の目線の高さまでが自分の高さもしくは、上半身の長さだと勘違いしています。実は、おでこより上の部分の距離を忘れている事が多いのです。

もっというと、動きから考えると背骨のトップは頭のてっぺんなのです。頭のてっぺんから尾骨までの上半身の長さというのは、思っているよりも長いのです。

このような自分への体の誤解が、実際の動きとイメージでの動きにギャップを作っているのです。

感覚バイヤスがある。なぜ?

それでは、なぜわたしたちは感覚にズレがでてしまうでしょうか?それは、頭には筋感覚がないからです。頭の大きさを正しく認識できないため視覚に惑わされているのです。

人は、自分の背中や頭など見えない部分は身の回りにあるものと比較して認知します。

たとえば、人形やイラストなども含めます。刷り込みの影響も強く相対的な認知に影響されています。

ヨガはポーズのたびに意識を体へ向けますので、このような感覚バイヤスを取り除く練習にもなります。

身体の使い方の癖と「頭の位置」を正しく理解するだけでパフォーマンスUP

例えば、

鏡の前で、目をつぶって両腕を肩の高さまで上げてみてください。

どうでしたか?

多くの方は、思っていた高さと 違っていたはずです。

このように、個人差はありますが、イメージしている動きと実際の動きはズレているのが現実です。

ヨガやトレーニング、スポーツを日常的に練習している人は、練習量に合わせてパフォーマンスが向上していればさほど問題ありません。しかし、手首や膝などの関節に痛みが生じている場合は、体の使い方を見直す必要があります。

やみくもに練習をするのではなくて、少しだけ「頭と背骨」の位置を意識してみましょう。たったこれだけでもバランスを修正することができるのです。

頭の重さや大きさを認識し、背骨のカーブは頭から始まっているという認識が、パフォーマンスの向上につながるのです。

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