もくじ
呼吸と仲良くなれば思考(マインド)が変わる
ヨガの実践を繰り返すことで、日常が穏やかになったり平和な気持ちになったりします。これは、ヨガで呼吸と仲良くなる練習によって、全体を俯瞰するような思考が身についていくからです。
よって、思考(マインド)を変えればヨガ中以外でもストレスフリーになるのです。
でも、呼吸をコントロールしようとするから逆に苦しくなる!?

それは、呼吸と友達じゃなくてファイティングポーズで挑んでるから
呼吸のことを考えると逆に苦しくなる!というような人は、お腹がもっと膨らまないといけない!などの結果に縛られているのではないでしょうか。
ヨガポーズだけでなく、呼吸にも完成形を求めすぎているように思います。
この自分に対しての求めすぎは、緊張を生みます。この緊張は、交感神経を優位にさせ、呼吸を浅く早くさせ、本来の目的(呼吸を深める)とは真逆の心身の状態を作り出してしまうのです。つまり、ストレスを感じている身体の状態だといえます。
呼吸を深めるためにヨガの実践をしているのに、ストレスを感じてしまっては本末転倒です。
呼吸は本来自律神経が自動調整していますが、意識的にも調整できるということは、そこになにかしらの意味があるのだと思います。
進化の過程で、敵から身を守るため緊張で身体が固まったままの状態でいたら、そこから逃げることもできないので、動ける状態にさせるために深呼吸というスイッチを取り入れたのかもしれません。
このスイッチとは、身体の緊張状態を変えるだけでなく視野も向上させるのです。つまり、深い呼吸とは、身体の状態だけではなく思考を変えるためのスイッチでもあると考えられます。
ストレスフリーへと導く呼吸のイメージの作り方
呼吸は「深めよう」としても深まりません。そのような強制的な心の状態は逆効果だといえます。まずは、呼吸へのイメージを少し変えてみてみましょう。
- 心身ともに安全な状態であると認識する。(命は狙われている状況ではありませんよね?)
- 呼吸は自然に起こるものだということが大前提と認識する。(そもそも強制できるものではありません)
- 早くしたりゆっくりしたりなど、自由にできるというイメージをもつ(アナタは、自由なのです)
呼吸へのイメージを変えてみると、呼吸の浅さや速さなどの変化に気がつきやすくなります。気がついた時が意識的に呼吸を変えるタイミングなのです。
ヨガをはじめてから、穏やかになった、ストレスに上手く対処できるようになったという方は、この深まる呼吸へのリセットが日常や仕事の中で、上手く活用出来るようになっているのではないでしょうか。
一方で、ヨガの練習中以外ではイライラしやすい。ストレスを感じやすい。という方は、まずは呼吸と仲良くしようと試みるだけでも違ってきます。
呼吸とお友達になりましょう
呼吸の浅さに気がついた時に「呼吸を変えなければ!」ではなくて、呼吸さんこんにちは、しばらく一緒にいましょうか。お茶でもどう?くらいの友達のような扱いにしてはどうでしょう。
自分の呼吸に対していつも睨みつけるような接し方をしていたと気づきやすくなります。
呼吸が深くなっている時がストレスフリーな心身の状態
呼吸と仲良くしようとする意識は、視野が狭まっている思考パターンを、手軽にリセット出来る力を秘めています。
でも、「呼吸を深めなきゃ」と力むことは、自分に対して強制している状態です。
このように、呼吸を強制しようとする人は、そのような思考で自分を守ってきた実績があるのかもしれません。ですから、その場合は焦らずに急がずに呼吸が遊びに来てくれる日を、気長待ってみてください。
呼吸が深くなっている時の、身体の状態を観察し覚えておこう
ヨガをやみくもに毎日長く練習しても、このような気づきは得られるものではありません。呼吸を頑張るために筋肉を動かすと考えるより、呼吸によって身体のどこがどんな風に動いているのか、頭や首、腕や足、全身を俯瞰してみることをおすすめします。
いま穏やかな心と呼吸の状態だ!と気がついたら、どういう身体の状態なのか観察してみましょう。

大事なポイントはとりあえず3つ!
- 肩と首の付け根の力みは?
- 眉間の間は?
- お尻の筋肉の力みは?
慣れてきたら、観察する範囲を少しずつ増やしてみよう
これらの状態を覚えておけば、呼吸が浅くなっていると気がついた時に、意識的に身体の力みに対してアプローチすることができます。そして、身体の状態を変えた結果、深い呼吸が訪れてくれるのです。すなわち、日常でもストレスフリーな状態でいられるのです。