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ウールドヴァ ハスターサナで肩が痛い理由2つ|ヨガ中級者のための裏技

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ウールドヴァ ハスターサナで肩が痛い理由2つ|ヨガ中級者のための裏技

ウールドヴァ ハスターサナで肩が痛い理由2つ|ヨガ中級者のための裏技 1
ウールドヴァ ハスターサナで肩が痛い理由2つ|ヨガ中級者のための裏技 2
Image by Adobe Stock

 

痛みの原因は間違った体の動かし方のせいかも

太陽礼拝の中のヨガポーズのひとつとして、ウールドヴァハスターサナがあります。タダーサナから息を吸いながら、両腕を回しあげていくヨガポーズです。深い吸う息とともに、両腕を上げて、呼吸と身体の動きを連動させていくヴィンヤサは心地の良いものです。

しかし、腕を上げる動作は、間違った体の使い方のせいで、肩に痛みがでやすいポーズでもあります。

理由1:ウディヤナバンダを力いっぱいやっている

ヨガの基本的な使い方であるウディヤナバンダですが、やり方を誤解して逆にヨガポーズの邪魔になっている場合があります。
ウディヤナバンダ=背すじをシャキーンとさせる。と思っている方は、力みすぎであるといえます。そして、その”良い姿勢”は、ウールドヴァハスターサナで両腕を上げる動きの妨げになっているのです。

身体の特定の箇所に強い緊張があると、胴体の筋肉と繋がっている腕は、動きにくくなります。
ウールドヴァハスターサナの場合は、ウディヤナバンダを力いっぱいやることにより、広背筋、僧帽筋、大胸筋といった腕に繋がっている胴体の筋肉が固まり、腕の一部である肩甲骨や鎖骨の動きへも悪影響を及ぼしているのです。

さらに無理に動かそうとすることで「筋肉への負担=痛み」へと繋がっています。

理由2:本当の腕の始まりの位置を理解していない

肩甲骨も腕の一部ですし、腕の関節は胸鎖関節(左右の鎖骨の真ん中)から始まっています。
しかし、多くの人は「腕」と聞くと、リカちゃん人形の「腕」のように肩関節から先をイメージしてしまうのではないでしょうか。こういった身体の構造の誤解もまた、動きづらさを招いているのです。

骨格の理解の近道は骨格模型を実際に見てみること

腕を伸ばすと脇がのびる感覚があると思います。この伸びている部分の脇は、肋骨の部分なのです。
脇の下は肋骨があると、自分の目で見て理解納得できると、身体の使い方も変わります。その効果は思っているより大きく、腕を伸ばす時に肋骨も連動して動きやすくなるのです。

俯瞰しながらヨガポーズをとっていくのがポイント

ウールドヴァハスターサナは、一見両腕だけの動きとみられがちですが、実は身体全体が連動しています。そもそも、立っている状態というのは、背中もお腹も腕も足指も全部が連動しながらバランスを取っている状態です。

特定の部位に力を入れすぎてしまうのは、バランスを崩していて動きづらい身体の使い方とも言えるのです。

ヨガでいう俯瞰するという行為は、心の状態、平常心を保つというようなイメージがありますが、身体そのものをただ観察しながら、緊張している部分に気づける状態に調整していくことともいえます。

 

 

 

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