
骨盤の位置は腰椎と股関節の状態によって相対的に決まるというお話を先週の記事でさせていただきました。
今回は骨盤の位置とヒトの姿勢パターンについてお話します。
この記事を読むことで、、
・主なヒトの姿勢パターンが分かるようになる
・その姿勢パターンで得意な動き、苦手な動きが分かるようになる
・自分がどのパターンに当てはまるか分かるようになる
自分の身体をケアしようと思っても、自分の身体に必要なヨガのポーズやストレッチが分からないと適切なケアはできません。なんとなく思いつくストレッチやポーズを行うことが、場合によっては自分の身体にとって悪い方向に働いてしまうことさえあります。自分の姿勢パターンを知り、痛みが出やすい場所を理解して適切なケアができるようになりましょう。まずヒトの姿勢パターンはおおまかに分けて以下の4つに分けられると言われています。

それぞれ以下の様な特徴があります。
もくじ
尻ペタ胸ペタさんタイプ(フラットバック)
胸椎、腰椎ともに平坦で背骨の弯曲が少ない。
尻ペタ猫背さんタイプ(スウェイバック)
腰椎の下の方が過剰に反っていて、胸椎は丸まっている。上半身に対して骨盤が前方に位置している
でっ尻胸ペタさんタイプ(ロルドーシス)
胸椎は比較的真っ直ぐで腰椎の反りが強い。
でっ尻猫背さんタイプ(カイホロルドーシス)
胸椎の丸まりと、腰椎の反りがともに強い姿勢。
それでは、この4タイプの姿勢それぞれの主な弱点を説明していきますね。
まずは、フラットバックから。

フラットバックの弱点は、腰椎の反りがなくなってしまうことです。本来腰椎は前に凸の反りをしていますが、フラットバックの様に腰椎の反りがなくなってしまうと、各腰椎の間にある椎間板が後ろに飛び出しやすくなり、ヘルニアになりやすい姿勢だと言えます。(ヘルニア:椎間板が後ろに飛び出して神経に触れてしまうことで、腰や脚に激痛が生じる疾患です)よって、その弱点を補うためには腰椎の反りを作る必要になります。
次に、スウェイバック。

スウェイバックの弱点は特に腰椎の下の方が反りすぎてしまうことです。身体を反らす時、積み木の様に積み重なっている腰椎の関節それぞれが動くことによって、弓なりに反るのが理想ですが、スウェイバックの姿勢では、上部腰椎の動き制限されており下部腰椎のみが、くの字で反るような形になり、下部腰椎に過剰な負荷がかかって腰痛を発症することが多いです。そのため、スウェイバックの姿勢の方は胸椎〜上部腰椎の動きを出すことで、弱点を補う必要があります。
次に、ロルドーシス。

ロルドーシスは腰椎の反りが強い姿勢です。腰の反りが強いことで腰部の背筋が常に縮こまっている状態になっています。筋肉が伸び縮みできる幅が狭くなっていることで、筋肉は張りやすくなってしまいます。つまりロルドーシスの弱点は腰部の筋肉が縮こまることで、張りやすくなってしまうことです。この弱点を補うためには、腰部の筋肉がしっかり伸び縮みできるように腰を反る方向だけでなく、曲げる方向にも動くように、腰椎の動きを出しておくことが必要です。
最後に、カイホロルドーシスです。

カイホロルドーシスの弱点はロルドーシスと同様に腰部の反りが強いことから腰部の筋肉が張りやすいことに加えて、胸椎が丸まった姿勢であるため、肩こりを生じやすいことが挙げられます。胸椎の丸まり・腰椎の反りが強まりすぎることが弱点になるため、胸椎は反る方向・腰椎は丸まる方向に動きを出すことが必要です。
あなたはこの4タイプのどの姿勢に当てはまりますか?
より細かい話をすればヒトの姿勢は4分類だけで分け切ることはできませんが、大まかな分類としてこの4分類のいずれかに必ず皆さんの姿勢も当てはまる点があります。この記事を参考に自分の姿勢はどれに当てはまり、どういった弱点があるのか?、どういったケアが必要なのか?について少し理解できたでしょうか?それを自分自身で把握し、対策をすることが将来歳を取った時に身体の変形や痛みが出てきてしまうか、そうでないかを分けることにつながると言っても過言ではないと考えています。この記事を機に、一度自身の姿勢についてよく考える機会を作っていただければ幸いです。
次回以降の記事ではそれぞれの姿勢パターンを詳しく掘り下げて説明するとともに具体的なケアの方法をお伝えします。
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