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膣トレをヨガでもっと効果的に

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膣トレをヨガでもっと効果的に

膣トレとヨガ

最近よく耳にする膣トレ。ようは、股の部分を恥骨から尾骨にかけて走っている筋肉、骨盤底筋を鍛えるトレーニングです。膣周りの筋肉の衰えは、体型や健康に影響するだけでなく、尿もれ、子宮脱などの女性特有のトラブルを引き起こします。

「膣周りの筋肉」を正しく理解し、ヨガやその他のエクササイズで膣トレを効果的に実践していきましょう。

膣周りの筋肉は日常動作では、鍛えられないし、使われづらい

「膣周りの筋肉」とは、骨盤底筋群のこと。日常動作では鍛えることができない部分のため衰えやすく、トレーニングは大事だとされています。

ただでさえ日常生活では使わない上に、歳とともに弱ってくるため女性特有の不調やトラブルが顕著に出やすい部分だと言えます。

最近しゃがんでいますか?

たとえば、和式のトイレやちゃぶ台での食事など昭和なライフスタイルはしゃがむ動作が多く、日常でも自然と鍛えられる動きをしていたと言われます。しかし、現在は骨盤底筋群を使う日常動作は、どれくらいあるのでしょうか。

膣トレをすることも大事だけれど、日常で身体をどう使うかがもっと大事

ですので、意識的に骨盤底筋群をトレーニング(膣トレ)する必要があります。しかし、ここで注意することが。それは、普段の体の使い方が膣トレの効果に響いてくるのです。

普段、わたし達は間違った体の使い方を無自覚にしていたり、ストレスなどの影響で体の力みがあったりと、本来の自然な体の使い方をできていない人がほとんどです。例えば、お尻に力が入りやすい癖があったり、太ももの前側ばかり使ってしまうといったようなことです。

このような、外側の筋肉ばかりを使う癖があると、インナーマッスルがサボり始めます。骨盤底筋群(膣周りの筋肉)は、複雑に絡み合っているインナーマッスルの一部で、すべてのインナーマッスルがうまく連動していないと、せっかく膣トレをしても効果が半減してしまいます。

体全体のバランスを考えると無理なく鍛えられる

膣トレをヨガでもっと効果的に 2
Image by フリーAC

ヨガポーズは膣トレができるポーズの宝庫だと言えます。さらに、ヨガでは、一箇所の筋肉や体を意識させるのではなく、呼吸とともに体全体も含めて意識を向けます。

ヨガ・プラクティスでは、体全体の動きひとつひとつを意識しながら動きますが、その俯瞰する視点が大事なのです。

体全体に向ける意識がインナーマッスルからアウターマッスル、そして膣周りの筋肉と連動して、バランスよく鍛えることができるのです。

体全体を意識せずに、やみくもに「膣トレ」を行ってしまうと、きちんと筋肉が連動せずに、骨盤底筋より外側の大きな筋肉だけを使ってしまう場合もあるのです。

インナーマッスルを整えて膣トレを効果的に

わたしたちは、抗重力筋という地球の重力に対して姿勢を保持するために働くインナーマッスルが、常に働いています。

このインナーマッスルは内臓を支えるために重要な役割もあるのですが、運動不足などで上手く使われていないと、内臓が下がる原因にもなり骨盤底筋群への負担にもなるのです。

インナーマッスルを整えて全体でバランスよく内臓を支えれば、骨盤低筋群に過度な負担がかからないといえます。

ウディヤナバンダが膣トレの効果を上げる

体のすべての筋肉は繋がっています。そのために、「膣周りだけの筋肉」など局所的に意識しても、効果が得にくいどころか、逆に体の動きを妨げてしまっている場合があるのです。

ヨガポーズや膣トレをする時はもちろん、日常生活でも「膣周りの筋肉」は、繋がっていてエネルギーが頭の方向に向かっているとイメージすることが重要です。

体のエネルギーが上の方向に持ち上がるイメージをするというのは、まさにヨガでいう「ウディヤナバンダ」ですね。

物足りなさを感じるかもしれませんが、エネルギーが骨盤底から頭頂部に向かって流れているようなイメージをするだけでも、インナーマッスルを活性化することができます。逆にいうとインナーマッスルはそれだけ繊細な筋肉群なのです。

インナーマッスルがしっかり使えていると、内臓は本来の位置、全体的に持ち上がります。そうして初めて骨盤底筋群への余計な負担が減り、本来の筋肉の動きが蘇り、膣トレを効果的に鍛えることができるのです。

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