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ヨガインストラクターはきつい?腰痛などの体の痛みに隠れた原因3つ

「自分らしく生きる」を発信。

ヨガインストラクターはきつい?腰痛などの体の痛みに隠れた原因3つ

ヨガインストラクターはきつい?腰痛などの体の痛みに隠れた原因3つ 1
ヨガ 銀座 少人数制 ヨガスタジオ パーソナルヨガ
Image by Adobe Stock

原因1「良い姿勢」の思い込みと身体の誤解

子供の頃に「正しい姿勢」「気をつけ!」をして 「背中をまっぐしなさい」と 教えられませんでしたか? 実は、本来カーブである脊椎を「まっすぐ」しようとすることが、 しばしば肩こりや痛みや緊張の元凶になります。 「身体の本当の構造」の誤解や 過去の身体教育が多くの 痛みの原因とになっています。

原因2 「がんばる」ことが良いことだという 社会的風潮

学校時代やインストラクター養成校に、苦手な動きがあると、「練習が足りない」「鍛えなさい」と言われませんでしたか? いくら練習しても頑張っても、身体の使い方や動きを勘違いしたまま、ただ闇雲に鍛えること怪我の元です。 頑張る人ほど、ますます怪我が増えてしまいます。

原因3 生徒さんを大事にするあまり自分軸を見失う

多くのインストラクターさんが、「生徒さんを大事にしなきゃ!」と思うあまり、自分のことは後回しにしています。生徒さんにリラックスしてほしい、満足してほしいがあまり、自分が疲れてしまったり、ヨガで無理をしたり、眠りが浅かったりしていたら要注意です。

「習慣」「文化」による思い込みも痛みの原因にも

「言葉」には、それに象徴されている「体の使い方」があります。
「みんなと一緒に」と言われると、背の高い人は標準に合わせようと背筋を縮めたり、小さい人はそれを目立たせないように大きく見せようと背中を張っていたり、頑張ろう!というときに、胸を張ったり。。
ちゃんとしなきゃ、というのも動きです。よくみんなピン!と気をつけしたりしますね。

「空気を読みなさい」

でも、空気は読めないんですよ(笑)比喩ですから。それを言われた時点で自分が他の人と違う、協調してない動きをしていることを指摘されているので、視点は自分でなく周りに行くわけです。だから、そう言われた途端に、意味もなく人のコピーをしようとしてしまいます。

「他人様に迷惑をかけないように生きなさい」

これもどう生きるか?は言っていない言葉なので、個としての人間にとっては、動きづらい言葉になります。

つまり、私たち人間は社会、組織の中で生きのびる、人に合わせるために、「個」にとって動きづらいような意味合いの言葉を自分に課していることがあるのです。そして、それはしばしば「姿勢」や形となって私たちを縛っていることがあるのです。

「習慣」による身体(=マインド)のブロックを解除しよう

多くの人の痛み、というのは普段からの自分の扱い、それは心でもあり、体の動きでもあり、習慣からきています。(つまり過去からきている。)
それは、実はみんな気づいていない「文化」「教育」と深く関連していることでもあります。だから自分では気づきにくい。そして自分が大事にしていることでもあったりするのでなおのことです。

日本の教育では、個、より集団で上手に馴染み、協調して行くことを何より重んじていると思いますが、
それが、人間、という「個」にとって無理な部分が生じているときに痛みになるんだと思います。

社会生活は必要ですし、周りと一緒に動いて素晴らしい成果が得られる事もあるけれども、「個」が個である生命力や本来の力を発揮できるようにする方が、実は全体のパフォーマンスも上がるものです。ランダムな方向性もちゃんとあったほうが生き残れる、という考えの方が、私は一人一人にとっても社会にとってもいいのでは?と思います。


ヨガインストラクター抱える身体の痛みの3つの原因|ヨガインストラクターのためスキルアップ講座 アレクサンダー・テクニーク

「空気ばかり読んでいて苦しんでいる人は」「本来の自分の姿勢ではなく、空気ばかり読む姿勢になっている」ということでしょうか?

ヨガインストラクター抱える身体の痛みの3つの原因|ヨガインストラクターのためスキルアップ講座 アレクサンダー・テクニーク

そうですね。 自軸を使うこととはどういうことなのか?を知るとすごく楽で心地よく単純に「呼吸しやすいです!!」とみなさん言います。生徒さんを大事にするあまり自分軸を見失っていることに気づいていないインストラクターさんが、大勢いるからです。

険しい道ではなく、楽に進める道に答えがある

「生徒さんを大事にしなきゃ!」と思うあまり、自分の軸より相手の軸に引っ張られていると、体には無理がかかって怪我しやすくなったり、心地悪かったりするのです。

体から「他にも行動の選択がある」と知ることはそこでとても役立ちます。

今に合わせた変化は自然に起こることでもあります。きっかけさえあれば、人間はもっと楽に生きたい!と思う動物ですから。ただ私だけでは、とても世の中にいるたくさんの人たちの恐怖やストレスには対応できないので、もっともっと仲間を増やしたいですね。

結論:視野を広げると身体の使い方も変わる

体はその人の生き方の歴史であり、姿勢は長年育成してきた自分のアイデンテティの象徴でもあります。そしてマインドって変化したくないものでもあるのです。それがいい、とわかっていても変化を阻みます。

だけど、「どうしてもやりたい!」「たのしい!」「変わりたい!」「気持ちいい!」は原動力になります。その感覚を感じられるのは、体あってこそ。。だから、動きから身体から自分に話しかける言葉を変えて、心の方に伝えて行くことができます。

ヨガのやり方を変えることで、心地よく呼吸ができ、単純にその理由が理解できた時「あー、私って自分にかわいそうなことをしていたんだ」と、昔のやり方を手放すことができると、誤解は解け、自分を許せる瞬間がきます。そのトランスフォーメーションを早めるのがアレクサンダー・テクニークなのです。


ヨガインストラクター抱える身体の痛みの3つの原因|ヨガインストラクターのためスキルアップ講座 アレクサンダー・テクニーク

人は、だれでも新しい事に多少の恐れを覚えます。基本的に、マインドを含む習慣は変化させたくないものでもあるのです。しかし、もし、『身体の痛み』に悩まされているとしたら、もしかしたら『心の痛み』かもしれません。
心と身体はつながっています。自分の身体の捉え方を変えることで何か発見できると期待できます。

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教育されて学んだ一種の恐怖反応は体と心に染み付いているので、先生のガイダンスを受けて安心できる環境で、心地よく楽しみながら学ぶのがおすすめです。


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