今回はヨガのポーズに出てくる『脚を開く』動きについて説明していきます。
『脚を開く』動きが苦手で身体が前に倒せないことから、その原因を腰が硬いからだと感じている方も多い印象ですが、実際には『脚を開く動き』は主に股関節で行われます。
内転筋
上の図のように股関節を外に開き、外に捻ることによって『脚を開く』動きが成立します。
そのため、股関節の『外に開く動き』または『外に捻る動き』のどちらかの可動性が低下してしまうと、『脚を開く』動きが制限されてしまいます。
股関節を『外に開く動き』を制限してしまう要因になるのは、内転筋の柔軟性低下です。
内転筋は骨盤の付け根から大腿骨の内側に付着する筋肉で、股関節を内側に閉じる作用があります。
そのため、柔軟性が低下してしまうと股関節を『外に開く動き』を止めてしまいます。
次に股関節を『外に捻る動き』を制限してしまう要因になるのは、前部の殿筋の柔軟性低下です。
中殿筋
前部の殿筋は骨盤の側面(前方)から大腿骨の外側に付着しており、股関節を内側に捻る作用があります。
そのため、柔軟性が低下してしまうと股関節を『外に捻る動き』を止めてしまいます。
上記2点のケアをしっかりとすることで、腰をいじらなくても『脚を開く』動きが楽に取れるようになります。
ポーズ自体の練習に取り組む前に、筋肉の位置や動きなどの知識をおさらいすることで、ポーズの改善につながります。