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股関節を柔らかくするコツ|理学療法士が解説する今日から使えるプチ解剖学!

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股関節を柔らかくするコツ|理学療法士が解説する今日から使えるプチ解剖学!

開脚 ヨガ

今回はヨガのポーズに出てくる『脚を開く』動きについて説明していきます。

股関節を柔らかくするコツ|理学療法士が解説する今日から使えるプチ解剖学! 1

『脚を開く』動きが苦手で身体が前に倒せないことから、その原因を腰が硬いからだと感じている方も多い印象ですが、実際には『脚を開く動き』は主に股関節で行われます。

内転筋

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上の図のように股関節を外に開き、外に捻ることによって『脚を開く』動きが成立します。

そのため、股関節の『外に開く動き』または『外に捻る動き』のどちらかの可動性が低下してしまうと、『脚を開く』動きが制限されてしまいます。

股関節を『外に開く動き』を制限してしまう要因になるのは、内転筋の柔軟性低下です。

内転筋は骨盤の付け根から大腿骨の内側に付着する筋肉で、股関節を内側に閉じる作用があります。

そのため、柔軟性が低下してしまうと股関節を『外に開く動き』を止めてしまいます。

次に股関節を『外に捻る動き』を制限してしまう要因になるのは、前部の殿筋の柔軟性低下です。

中殿筋

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(引用:team Lab Bodyより)

前部の殿筋は骨盤の側面(前方)から大腿骨の外側に付着しており、股関節を内側に捻る作用があります。

そのため、柔軟性が低下してしまうと股関節を『外に捻る動き』を止めてしまいます。

上記2点のケアをしっかりとすることで、腰をいじらなくても『脚を開く』動きが楽に取れるようになります。

ポーズ自体の練習に取り組む前に、筋肉の位置や動きなどの知識をおさらいすることで、ポーズの改善につながります。

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