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トラウマセンシティブ・ヨガについて-臨床心理士による、こころのセルフケア

「自分らしく生きる」を発信。

トラウマセンシティブ・ヨガについて-臨床心理士による、こころのセルフケア

ヨガ 銀座 少人数制 ヨガスタジオ パーソナルヨガ
Photo by United Nations COVID-19 Response on Unsplash

トラウマとは

今回は、私のプログラムにも取り入れているトラウマセンシティブヨガについてご紹介します。トラウマセンシティブヨガとは、トラウマ研究や治療のための機関であるアメリカの「トラウマセンター」でトラウマのための補助療法として行われているプログラムのことです。トラウマと聞いて、みなさんはどのようなイメージを持ちますか?トラウマセンターで行われているトラウマセンシティブヨガは、トラウマといっても、トラウマになるような1回の辛い体験より、長期に渡って受けたトラウマへのアプローチとして作られたものです。何度も何度も辛い体験にあって、なんとか身を守る方法として、「何も感じない」ために心と体を切り離してしまったような場合です。

ヨガの効果のひとつ

トラウマの補助療法が「ヨガ」とは意外な感じがするかもしれません。トラウマの治療としては、自分のトラウマ体験を当時の感情を伴って「語る」方法が主流でしたが、近年ではヨガなど体にアプローチする方法が注目されています。カウンセリングという守られた場所でも、トラウマを語ることはとても辛いことです。また、自分の感情を切り離してしまったために、感情を伴って語ること自体が難しい場合もあります。

自分への癒やしのスタート

トラウマセンシティブヨガでは、自分のトラウマ体験を意識的に思い出し、トラウマ体験を誰かに語ることはありません。ヨガマットの上でヨガのポーズを取りながら、自分自身の体に注意を向けます。ポーズを取ることで、筋肉の動きや、身体感覚、内臓感覚など様々な感覚に気づきやすくなります。過去の辛かった記憶ではなく、今この瞬間の自分の感覚に注意を向けます。本来のヨガは心と体をつなぐものです。自己への気づきの積み重ねで、だんだんと自分の感覚や感情に気づけるようになっていきます。自らの心と体をつないでいくことが、癒しへのスタート地点につながるのです。

マインドフルネスヨガ 〜気づきと思いやり〜 9月10月の予定

9月8日(火曜) 19:15-20:30
9月25日(金曜) 19:15-20:30

10月13日(火曜) 19:15-20:30
10月23日(金曜) 19:15-20:30

料金

2000円
※別途ヨガマットレンタル300円

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