今回は「セルフコンパッション」についてご紹介します。近頃「セルフコンパッション」の名前を聞く機会が増えてきました。名前を聞いて気になっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。セルフコンパッションとは、アメリカのクリスティン・ネフ先生が概念化したもので「自分への慈悲」や「自分への思いやり」と訳されることが多いです。「慈悲」という言葉はなかなか聞き慣れないと思います。
自分への思いやりや優しさ、自分自身に寄り添うことと考えると、イメージしやすいかと思います。コンパッションという概念は仏教がルーツです。マインドフルネスとコンパッション はコインの裏と表と表現されることもあり、切っては切り離せないものです。日本ではマインドフルネスが主に実践されています。マインドフルネスとは、「今のこの瞬間に意識を向けること」「よし悪し判断せずにあるがまま受け入れること」です。
マインドフルネスを実践するために、私たちはありのままに物事に目を向ける必要があります。しかし、私たち人間にはネガティビティバイアスといって、ネガティブな方にばかり目を向けてしまう性質があります。特に自分自身のことになると、ネガティブなことばかり目についてしまうと思います。このようにネガティブなものに注意が向く性質があるので、良い面、悪い面、それぞれ平等に目を向けるためには、意識的に良い面に注意を向けることでバランスが取りやすくなるのです。
さらに、自分のネガティブなものに目を向けることは痛みを伴います。傷ついたり自信がなくなる気がして、目を向けるのをついつい避けてしまいます。思いやりの心を持ってこそ、安心感・安全感が高まり、ネガティブな部分に安心して目を向けることができます。落ち着いた気持ちで自分の良い面にも悪い面にも気づき、客観的に自分自身を見つめることで、人は前に進もう、挑戦していこうという意欲が出てくるのです。
今回のプログラムでは、コンパッションを高める方法を取り入れたヨガクラスを開催します。次回は8月に2回開催しますので、気になる方はチェックしてください。
マインドフルネスヨガ 〜気づきと思いやり〜 8月の予定
8月11日(火曜) 19:15-20:30
8月28日(金曜) 19:15-20:30
料金
2000円
※別途ヨガマットレンタル300円