前回は、自分らしいヨガレッスンをして生徒さんに喜んでもらうには、自分の持っているものを知る力、「問う力」が大事なことをお話ししました。
わかっているつもりである、自分がヨガを好きなことや、生徒さんたちに喜んでもらいたいという気持ちも、あえて なぜ?と問うことで沢山の自分に関する情報が得られます。
今回は、その問いから見つかる3つのことについてお話しして行きたいと思います。
もくじ
RYT200取得の後に、アレクサンダー・テクニークを学ぶべき理由3つ
理由1. 指導に生かせる才能に気づくことができる
人は自分のことはよく見えないものなので、「私には特別な才能がない」「個性がない」と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。でも、自分では本当に大したことでないと思っていても、日々日常や生徒さんとのやりとりの中で、よく頼まれたり、感謝されたり、喜ばれること傾向や特徴があり、そこにその人の才能、資質は隠れています。
例えば、私は子供の頃から頼られうことが多く、人間関係やビジネス、ヨガをやり始めてからは体の痛みや人前で活躍する人の緊張や疲れについてのアドバイスを求められることがよくありました。また子供の頃から新しいアイデアを提供したり、プレゼントで喜んでもらうのも得意で、生徒さんからは私のレッスンは「臨機応変にニーズに対応してくれる」「道子さんも痛い思いや辛い思いをしたことがあるから話しやすい」ということがよく言われました。
そこでいまの私のクラスは聞き取りや話をした上で動く、生徒さんから痛みや悩みも聞いた上で、ニーズからヨガのワークを編み出しているのが特徴にしています。そんな風に耳を傾け、感謝の声を聞き、時にはアンケートもとってみる、など人が求めてくることや感謝してくれることに目を止める習慣や行動をしてみるのがオススメです。
理由2. ヨガを伝える自分の原動力と自分が一番大事にしている価値観を知る事ができる
なかなか行動できない時というのは、向いてないやり方や自分の価値観に合わない人の価値観を無理に採用している時があります。私も、実はヨガを好きだったのは、自分だけの誰にも邪魔されない時間で自由に体を動かせるからだったし、楽になりたいからだったのに、どこかでいわゆるグループレッスンの型や運動量や筋力を鍛えること、アーサナの形を綺麗に見せることや痩せることなど、自分にとってそんなに大切ではないことを無理にやっていた時期がありました。そういうことをしているときは、不思議なことで一過性の生徒さん意外にあまり生徒さんが長くいつかなかったように思います。
この身の回りにある全てのものは、かけているものを満たそうとして集めているものが多いものです。私が開催しているコースの中では「何がその人が一番大事にしている価値観か?」「何を満たそうとしているか?」を、その人の時間の使い方、お金の使い方、らなどから自分で見つけていくワークをします。
自分が自然と普段満たそうとしていること、それは自然な行動力を、教えることや自分がやりたいことにつなげて行くこと、これが実はあなたが一番求めていて、やりたいレッスンを見つけることに繋がります。例えば、私は子供の頃、もっと音楽や芸術で身を立てたい、と思った時期がありましたが、才能や個性を活かすことをあえて選ばなかった、そんな自分を後悔していた時期がありました。
海外で育ったこともありちょっと個性が強めな私は、日本の社会の中で「一般に馴染む」ということをあえて自分に化したような時がありました。自分を表現することを抑えて生きてきた私は、いま、音楽や芸術を「もっと想うように表現をしたい伝えたい」人のサポートをしたり、自分の才能を開花させる、そんなヨガやレッスンを提供するのが大好きですし、そういう仕事を一緒にしたいヨガインストラクターさんたちのスキルアップに関わるのはいま生きがいになっています。
こんな風にただ人から学んだことを知識として提供するのではなく、やりたいレッスンは自分の中から見つかるものなのです。
理由3. ヨガをなぜ伝えたいのか? 本当の理由を明確にできる
ヨガを好きなことが当然だと思って教えている方も、本当はヨガを教えることで何を喜びと感じているのか、は様々です。
姿勢と脊椎を効率的に使うスキルをいかして瞑想したり、ヨガをすると、いつもは使わない脳が刺激され、自分が本当に望んでいることを詳細に描くことが可能になります。思考と身体の使い方、というのは繋がっていてセットになって起動するところがあり、脊椎と体を自分が望む方向に効率的に使う方法がわかり、姿勢が変わると視野が代わり、変えることは視野を開き、新しい思考をしやすくなるからです。
こうして、自分の底にある情熱や求めているものを見つけ、行動する時、ヨガや瞑想、そしてアレクサンダー・テクニークは生きてきます。新しい体験をして見たい方はぜひいらしてくださいね。