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ヨガの仕事で大事なスキル。伝える力を高める自己効力感(エフィカシー)

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ヨガの仕事で大事なスキル。伝える力を高める自己効力感(エフィカシー)

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ヨガの仕事で大事なスキル。伝える力を高める自己効力感(エフィカシー) 21

ヨガインストラクターのためにスキルアップ講座「選ばれるインストラクターになる」の講師の道子先生に、前回の記事で自己効力感(エフィカシー)とは何か?ということを伺いました。充実した毎日を送るために、自己効力感(エフィカシー)を高める事は、必要不可欠な概念ではあります。

その自己効力感(エフィカシー)をヨガでどんな風に高めることができるのか?そのテクニックを具体的に伺います。アウトプット力を高め、スキルアップしたいヨガインストラクターの方は、特に注目のスキルです。

ヨガポーズを通して思考力を高める

ヨガは実は同じポーズでも、「どんな風にどんな順番で動くか」で効能も効果も大きく変わります。自分にあったやり方を見つけることこそがヨガでは大事です。
「できる気がしないなー」とポーズをとると、本当に取れません。怪我をしたりもします。

「自己効力感(エフィカシー)が高い」とは、やりたいことに向かって進める状態のこと、それに必要なことが「できる気がする!」ことをさしますが、それが「低くなってるなー」「パワーが出てこないなー」と思ったら(いわゆるメンタル状態がちょっとよくないなーと感じたら)、自己効力感(エフィカシー)が低くなっている、ということなので、そこにアプローチするヨガを選択することがオススメなのです。

身体の使い方、ヨガポーズのアプローチを通して思考の癖をまず理解する

前回は自己効力感(エフィカシー)を高める講座でやれる内容についてお話ししましたが、「自己効力感(エフィカシー)を高めるヨガのやり方」があります。

例えば、前屈のポーズで、手が床につかない、できる気がしない、と思っていたとします。これは自己効力感(エフィカシー)が低い状態のヨガ、と言えると思います。そういう人がヨガをする時、考えていることは、「どうせまたできない」とやる前に決めてしまっている(これは過去にできなかった自分のこと)ことが多いのに気づきます。

実は人は思っている方向に物事を持っていくことができるので、「またできないのではないか」と予測することが、自分ができることをわざわざ困難にしてしまうことが多いのです。

ヨガポーズ中に痛みを感じた時が思考を変えるチャンス

また、ヨガの苦手なポーズや痛い思いをした人は、痛かった場所や感覚に気持ちが集中しがちです。「痛い」ところを気にしていることが逆に邪魔をしていることもとても多いのです。

そんな時には、必要な「全身の動き」がおろそかになっています。痛みは「体に合わないやり方をするからおこる」のですが、変えたい場合は「やり方」「動き方」、をシンプルに変えるしか、方法はありません。

例えば「前屈」の例を見て見ましょう。骨格模型で前屈させて見るとわかるように、股関節から上半身と頭の重みを使いさえすれば、前屈は重力を使って上半身が股関節から前方に動くことで勝手に起こります。つまり手や足を先に緊張させたり、お腹に力を入れたり、という余計な筋肉の緊張で邪魔さえしなければ、本当は誰でもできることなのです。

アウトプット力を高める自己効力感(エフィカシー)〜「ヨガインストラクターのためスキルアップ講座 アレクサンダー・テクニーク」

ところが過去のできなかった自分を投影して「出来ない」と思いこんで、 失敗した自分にフォーカスしていると、ますます失敗しやすくなり、その経験が重なるとますます自己肯定感が低くなってしまいます。

この負のスパイラルから抜け出すことを学ぶのが「自己効力感(エフィカシー)を高めるヨガ」になります。

人生の邪魔になる思い込みから自由になろう

痛みがある、ということは何かしら動きの手順や順番に体にとって不都合がある、ということです。上半身に力が入る、手が先に行こうとする、恐怖で首のあたりの僧帽筋や色んな筋肉に先に力が入る、というようなことが無意識に起こると、自然な必要な動きの原則の邪魔をします。

そこで動きのプロセスをシンプルに変える方法さえわかれば、結果である「ポーズの形」は改善することができますし、痛みや不具合なく呼吸を深めることができます。

それには、ポーズを取るために体のどの関節がどんな順番で動く必要があるか、を理解することも必要になります。前屈に関しても、小さなステップの改善で、ちゃんと前屈はできる!と知ることができます。

思い込みの殻は破ることができる

大事なのは、安全な環境の中、自分の意思で選択することです。やりたい!という気持ちが湧いてくることです。実は自己効力感(エフィカシー)が低くなっている時というのは、「他にもやり方を選べる」ということがわからなくなっているものです。根性、努力、やる気が足りない!などの洗脳に犯されて、「このやり方しかない」という思い込みや視野の狭さが体を固め、思考も固めますし、人生の選択を少なくします

自分の身体の軸に戻り、プロセス、プラン、正しい理解さえあればちゃんとできることを、小さなステップから学ぶことを楽しみを味わう、それが自己効力感(エフィカシー)を高めるヨガのコツです。

エフィカシーを高めるには小さな一歩を大事にすること

ヨガは、本来、手が床につくことが大事、というより、その間のプロセスにある、

Yoga is not about touching your toes, it’s about what you learn on the way down.” -Judith Hanson Lasater

という言葉の通り、自分のやり方を丁寧に見直せばいいだけだ、ということを丁寧に見ることで、腑に落としていけます。

アレクサンダー・テクニークヨガのレッスンでは、「もっと自分で変えられる!」ことを丁寧に見て活きます。結果以上に、その気づきが自己効力感(エフィカシー)の高め方なのです。

今、やることはなんだっけ?と問うところからスタートし、ただ立って、自分の胴体と頭までの長さを思い出します。なるべく、呼吸と間、を大事に場を作って安心できる場であることを自己認識してもらいます。そして、呼吸しながら、脊椎1つ1つの動きと重力に任せよう!とすれば前屈はもっと楽にできるのです。

ヨガを深めるためのアレクサンダー・テクニーク

ヨガのポーズはやって見ると、さらに苦手が見つかり、疑問が出てくる、それが本来、当然なんだと思います。その疑問や気づきは素晴らしいことです。それを楽しく問う時間を、必ずレッスンの後半では設けています。もっとしっかり学びたい人には講座も用意されていますので、学び方も選ぶことができます。


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