ファッションやヘアメイクだけでなく、フィットネスも毎年多くのトレンドが誕生しています。2022年はどんなフィットネスが流行るのでしょうか?海外で注目されているフィットネスを中心に紹介していきます。
もくじ
2022年に流行りそうなフィットネス
感染症の流行により、フィットネスに対しての意識は大きく変わりました。
体重を落としたい!見た目に美しい身体を手に入れたい!のはもちろん、それだけではなく身体を動かすことでの幸福感や精神衛生的な利点にも注目されるように。
2022年は運動の取り入れ方がより多様化されることが予想され、それぞれのニーズや好みが反映されたフィットネスが流行るのではないでしょうか?
体だけでなく心もケアするフィットネス

2021年から徐々に注目度が高まっているメンタルにも働きかけるフィットネス。
今年は本格的にトレンド入りしそう。
米Well+goodで、アメリカとイギリス、カナダで展開される大手ジムSoul Cycle社のシニアディレクターでありフィットネストレーナーのメラニー・グリフィスが、「健康的な肉体づくりだけでなく、同時にマインドフルネスにも焦点を当てたエクササイズが注目を集めると思う」と予想。マインドフルネスとエクササイズを融合させた製品やサービスは既に多くの企業が提案。
Apple社が手掛ける「Apple Fitness +」では、フィットネスだけでなく瞑想のプログラムも続々と登場。
また500万人にものぼる会員数を誇るエクササイズ・プラットフォームの「iFit」は、トレーナーだけでなく、神経科学者、スポーツ心理学者、その他メンタルヘルスの専門家からのアドバイスが受けられるクラスを追加するなど、運動とともにメンタルをケアできるコンテンツが増えて来ており、フィットネス業界内ではマインドフルネスが最重要キーワードになっている。
オンライン&オフライントレーニングのハイブリッド

コロナの流行によりこの2年間でわかったことは、基本的に家の中でも外でも、どこにいてもワークアウトができるということ。
米Equinoxの会員は、すでにジムだけを利用する人よりもプラス月6回以上ワークアウトしていると言う。
自宅での時間を上手く活用できるようすでに様々なオンラインクラスやアプリは登場し、1対1のセッションでのワークアウトなども実施されている。
ただ、オンラインフィットネスに欠けているのは、人同士の交流。 2018年のThe Lancet Psychiatry誌の研究によると、サイクリングを含むチームスポーツや有酸素運動、ジムでの活動に参加することは、精神的な負担の軽減と関連することがわかりました。
ワークアウト中にトレーナーや参加者など、他の人とつながることは、精神的・感情的な幸福感を高めるのに役立ち、トレーナーと一緒にワークアウトしたり、グループ・フィットネス・クラスに参加したりすることで、ワークアウトの習慣を維持することができるのではないでしょうか?
オンラインとオフラインでのワークアウトの両方をミックスして行うハイブリッドトレーニングが今年はさらに加速するかもしれません。
より短く、より積み重ねられるワークアウト
昼休みや会議の合間に気軽にできる10分、15分、20分、30分のワークアウトが評価され、Equinox+、Peloton、Apple Fitness+、Nike Training Clubなどのアプリにもワークアウトライブラリーを用意。たった5分や10分を体を動かすことに充てることで、ストレスの多い、すべてを消費するような仕事から解放され気分転換になり、日中の精神的なリセットが可能に。
また、短時間のワークアウトは、スケジュールにまとまった時間を確保する手間を省くことにもつながり、「5分や10分の腕や腹筋、お尻のワークアウト」といったフォーカスを当てたワークアウトを自由に組み合わせ・積み重ねて、総合的なワークアウトを行うことができます。
自宅では短いワークアウト、クラブやスタジオでは時間をかけしっかりワークアウト、といった、その日その日で自分に合ったものを選べるより多くの選択肢が2022年の鍵に。
ライフスタイルに合わせた「フレクササイズ」
ゆるめのフィットネスも注目株。
ライフスタイルに合わせたフレキシブルなフィットネス「フレクササイズ」が、トレンド入りしそうなのだとか。
フレクササイズとは、無理なく自分の生活に取り入れられるフィットネスのことで、寝ながらできる運動や、日々の移動の中で少し多めに歩いてみるなどもフレクササイズにあたる。
このトレンドは、多くの専門家やメディアも2022年トレンド入り確実だと予想しているほか、的中率80%を誇るPinterestのトレンド予測レポート「ピンタレスト・プレディクト」にもランクイン。
Pinterestによると、すでに2021年にもキーワードが上昇していて「運動 ベッド 寝たまま」のキーワードが135%、「ダンス 簡単」が150%も上昇するなど、それぞれのライフスタイルや体調に合わせて無理なく続けられる、ゆるめのエクササイズの注目度がアップしている。
Mobility Training <モビリティトレーニング>
通勤や外出の機会が減り、体を動かすことが少なくなり座りっぱなしによる関節のハリや痛みが続く・・。 モビリティワーク(ストレッチなど)は、関節のこわばりをほぐすだけでなく、可動域をフルに使うエクササイズのためトレーニングの効果を高めることも可能。
例えば、何時間も座りっぱなしの方には、股関節の可動性を高めるために多面的なランジ。
背骨を鍛えるには、キャットカウやグッドモーニングなど。
筋肉のハリや痛みを軽減するモビリティトレーニングは2022年より必要とされる分野になるのでは?
アウトドアスポーツ&ワークアウト

2021年RunRepeatのフィットネス・トレンド・レポートでは、アクティブな成人の59.1%が、健康を維持するための方法として、アウトドア・アクティビティを選んだことが明らかになりました。
2022年も感染症対策の面からも屋外でのフィットネスクラスが開催されることも予想できることから引き続き、ウォーキング、ハイキング、マウンテンバイク、トレイルランニングなど、アウトドアフィットネスは2022年も人気のフィットネストレンドに。
2022年は、これまで以上にユーザーのニーズに寄り添ったエクササイズがトレンド入りしそう。
自身のあったエクササイズを、ぜひチェックしてみて。