もくじ
あきらめの悪さについて
「あきらめが悪い」という言葉を聞いて、どのようなイメージを抱きますか?おそらくネガティブなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。
「あきらめが悪い」という言葉は実際にネガティブなニュアンスで使われることが多いです。例えば、子どもがおもちゃを買って欲しい等と駄々をこねて、なかなか諦められずに座り込んだり、何度も買ってくれと頼んでくるような場合に対して「あきらめが悪い」という言葉を使うことがあるでしょう。
子どものあきらめの悪さに対して、大人は状況にあった対応ができるように注意をしたり、適切な振る舞い方を教えるでしょう。その中で子供はだんだんと、これ以上粘っても無理だという「あきらめるライン」を身につけていきます。
しかし、すべての子どもが同じようなレベルの「あきらめるライン」を身につけるとは限らないのです。
あきらめの悪さの才能のうち
私は諦めが悪い子供でした。そして諦めが悪いまま大人になりました。もちろん多少はあきらめる力がつきましたが、あきらめの悪さをある程度持ち合わせたまま成長しました。
そして、それはいつの間にか私の強みにもなっていました。あきらめの悪さは、時に「粘り強い」「最後までやり通す」という強みに繋がることがあります。子供の頃に注意されていたあきらめの悪さは、大人になった後に、自分のスキルを高めたり、弱点を補う上での強みになったのです。
それを実感したのは、マインドフルネスの練習の時でした。自分の内面に目を向けることが苦手だった私は、マインドフルネスの練習がなかなかうまく進まなかったのです。
しかし、持ち前の「あきらめの悪さ」で、途中でやめることなく、ゆっくりペースですが続けていきました。内面に目を向ける不快感や苦痛と戦いながら、よく続けられたと不思議に思います。
マインドフルネスに対して「なんとなく自分に必要な気がする」と感じていたこと、「なぜ、うまくできないんだろう」という悔しさも後押ししたのでしょう。あきらめの悪さで続けた結果、マインドフルネスは私の生活に欠かせないものになりました。
弱みだと思ってた自分の特徴は強みに転換できる
もちろん「あきらめの悪さ」が裏目に出るような場面もあります。そして、全てが同じように行くとは思いませんが、弱みは強みでもあります。状況が変われば、環境が変われば、同じ特徴でも強みとして生きる場合があります。
また、何を強みと取るか、弱みと取るかは人によってそれぞれです。どう生かすかは自分次第でもあります。自分が弱みだと感じていることに対して、視点を変えてみたり、時間の流れと共にその特徴がどのように変化するか思い巡らしてみたり、視野を広げてみても良いかもしれません。
マインドフルネスに生きよう
自分にとっては短所だと思っていても、意外と長所だったりするのです。ないものねだりをやめて「今、ここにいる自分」をジャッジしないで受け入れることがマインドフルに自分らしく生きることができる一歩になります。
いきなり自分をジャッジしないなんて難しい場合は、呼吸に意識を向けてみましょう。「今の呼吸」に意識を向けるだけでもマインドフルな瞬間なのです。