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産後の体型戻し、よくある誤解3つ!産後ヨガで悩みを解決!

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産後の体型戻し、よくある誤解3つ!産後ヨガで悩みを解決!

産後の体型戻し、よくある誤解3つ!産後ヨガで悩みを解決! 1

産褥期の目的はカラダの回復。焦りは禁物

産褥期と言われる6−8週間は体の回復にと言われる時期です。しかし、ゴロゴロ寝ていなさいということとは違います。

出産してお疲れ様ーとねぎらってもらえるのは産院にいる間ぐらい。退院してからは、サポーターがいても、1日8〜10回の授乳だけでも思った以上にハードなのです。この時期の回復のやり方を間違えると、大仕事を終えた身体には結構な負担になってしまうこともあります。

産後にすべきなのはゴロゴロ寝ているだけでも、回復=体型を戻すことに注力することでもありません。たしかに、妊娠・出産・産後を大きく変化する自分自身に戸惑ってしまうことも理解できます。

まずは、産後の自分の身体の変化や、正しい知識を身につけることが、遠回りのようで体型戻しの一番の早道なのです。

誤解:1 産後すぐから補正下着をつければ体型がすぐ戻る

外から整えるなら、補正下着より骨盤ベルトがおすすめです。出産後すぐに腹部を締め付けることは、やめてください。不用意な圧迫によって、血行やリンパの流れを妨げるだけでなく、内臓の位置が下がってしまう可能性があります。

また、補正下着やコルセット的ものは、自力でカラダを支える筋肉を使わずにものに頼ってしまう状態です。長期間の使用は、筋肉を甘やかしていることに長い目でみると逆効果になります。

出産でのいきみや緊張で全身が疲れています。また子宮や骨盤周りの筋肉は大きなダメージを受けています。それらを回復させるためにも、いつも以上にたっぷりと新鮮な血液やリンパが骨盤内に巡りやすくしておきたい時です。

誤解:2 産後すぐから腹筋運動をすれば下腹ぽっこりは解消される

出産直後はともかく、産後しばらくしてみんな思うのが
「あれ?もう赤ちゃん出てきたのにお腹が戻らない」

意識の高いママほど、産後の骨盤ケアの前に腹筋運動を始めるなど、きつめのトレーニングをしたくなりますが、ちょっと待ってください!身体によかれと思って頑張ってるトレーニングが、ぽっこりお腹や内臓下垂を助長させているかもしれません。

妊娠中にお腹が大きくなることで、8〜9割の方の腹直筋が離開すると言われています。腹直筋はお腹を外側からサポートする筋肉です。

それが戻らない状態でいわゆる、膝を立てて寝転がり、カラダを起こす体育会系の腹筋は、妊娠で離開している腹直筋が閉じるまでは絶対に禁物なのです。

誤解:3 産後すぐから食事制限すれば痩せる

出産はすごく体力も使っているから滋養のあるものをしっかり摂って身体を回復させる時。また、母乳で育てているお母さんが食事を制限したら、赤ちゃんに栄養のある母乳が飲ませられません。

産後ケアに食事療法はとても大切です。食については色々な考えがありますが、例えば、薬膳(中医学)では、出産では「血」を失うことにはなるので、「血」を補うものを意識して採るなどの知恵があります。

消化に負担がかからず滋養のあるものをしっかり食べることは、身体回復の近道。ちゃんと整った体は、体型も戻しやすくなります。また、母乳育児を希望される方であれば、十分な母乳を与えることができれば自然と体重も減りやすくなります(子宮の回復も促されます)。

また、母乳トラブル(出ない、詰まる。。。)を防ぐような食事も大事になってきますね。

産後ヨガで骨盤ケアを最優先に。緩んだ骨盤を元に戻すことに専念しよう

妊娠中〜出産でダメージを受けたり衰えた筋肉をまず元に戻し、エクササイズできる下地を作る事が先決です。

激しいエクササイズの前に、産後ヨガでまずは骨盤のダメージ回復をしましょう。産後の骨盤の状態は、捻挫みたいなものだから、最低1週間、人によっては産褥期の間、骨盤ベルトをしながらでOK!骨盤周辺や骨盤底筋群を少しずつ鍛えていくところからスタートします。

でもお腹の出っ張りみたいな見た目は気になる。。と、じれったい気持ちになりますが、ここをちゃんと過ごしていると、その後のエクササイズの効果も変わってくるのです。

産後は身体の回復を優先してあげること

本来なら、骨盤ケアして、姿勢気をつけて、母乳あげていたら自然と体型は戻るもの。

なんか戻らない。。。というときは、骨盤やその周辺の筋肉が緩んだまま戻せていない、あるいは産後の悪習慣によって身体に歪みを生じさせている状態だといえます。

すぐに始まる育児やこれまでとは違う日常になります。

激しいエクササイズじゃなくても、日々の中でおこなったほうが良いこと、そして気をつけなきゃいけないことがあるのです。

緩んだ骨盤の状態は、いわゆる下腹ぽっこり体型を引き起こします。さらには、四角いお尻で下半身だけもったりしたいやゆるおばさん体型な見た目になってしまうわけです。

さらに、見た目だけではなく、尿もれや痔などのトラブルにも悩まされることになります。

たとえば、腹直筋を収縮させる腹筋はNGでも、胴を縦に伸ばすような良い姿勢を意識することでもお腹は引き締まってきます。産後ヨガでは、骨盤のケアとともに、負担なく腹筋を使える動きを楽に習得することが可能です。

自分ケアから始まる産後ヨガ

産後ヨガとは、自分のケアといえます。産後の体の状態や変化の正しい知識と適切なケアさえわかっていれば、慌てて激しいエクササイズ、食事制限、締め付ける下着を選ぶ。など、逆効果な選択をしなくて済むのです。

産後ヨガは、産後のホルモンによる緩んだ(そしてまだ緩みやすい)体に負担をかけずに、寝たままできる穏やかなエクササイズも含みます。

毎日の忙しい育児の中でも自分の身体について意識できることは、たくさんあります。逆に意識しないと一気に悪く転がってしまうことにもなるのです。

産後ヨガのレッスンに参加する度に、意識スイッチONの時間を作る事ができます。

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