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《レッスンレポート》ゆらぎ世代が春先に感じるイライラ、肩こり、頭痛、PMS〜ゆる薬膳〜

「自分らしく生きる」を発信。

《レッスンレポート》ゆらぎ世代が春先に感じるイライラ、肩こり、頭痛、PMS〜ゆる薬膳〜

《レッスンレポート》ゆらぎ世代が春先に感じるイライラ、肩こり、頭痛、PMS〜ゆる薬膳〜 1

「春になると不調を強く感じる」という、ゆらぎ世代は多いのではないでしょうか。普段からイライラしやすい傾向の人は、季節的な影響から、その感度や頻度が高くなったり。さらには首や肩のコリ。目の疲れや頭痛。または、花粉症を筆頭にした目の痒みや充血といった、主に頭部に現れる不快感なども。本来、春はうきうきとする季節ですが、その反面、トラブルに見舞われることも少なくありません。

こういった病名のつかない不調は「病院にいくほどでもない」と放置しがちですが、日ごろの生活習慣の見直しと、簡単にできるセフルケアを取り入れることで、つらい症状を緩和することが可能です。まずは、東洋理論の視点から不調の原因を探り、改善への手立てを考えていきましょう。

春は「肝」に不調がでやすい季節

中医学・薬膳の教えには「私たち人間も、他の動植物と同様に、自然の一部である」という考えがあります。つまり、季節の移り変わりや環境の変化によって、微細に変化する心と体を持っているということ。なかでも春は、五臓のうち「肝」に最も影響がでやすい季節と考えられています。

肝には「疏泄」という役割があります。「疏泄」は、気血水の巡り、胃腸の消化、精神状態など、体のあらゆる営みを、滞りなく巡らせる、運行させる働きのこと。ひとつの例をあげると、東洋理論でいう「血」は、五臓の心がポンプになって、全身に循環させるリーダー的な役割を担っていますが、その細かい微調節を肝がサポート(全身の血量の調整)しています。

これら、全身の血の巡りという視点から見える、五臓の関係性を会社に例えると「心」が社長で、部長役の「肝」が、実務をフォローしているイメージ。「肝」は、いわゆる中間管理職のような立場のため、ストレスも溜まるし、疲れやすい。それで、肝の不調がイライラとなり、体のあちこちに不快な症状が現れるのです。

また、春は冬眠から覚めて、新陳代謝が活発になる季節。血流の流れも活発になるので、同時に肝の「蔵血作用(血を貯蔵する、各臓器に血を分配する)」も活発になります。ですから、本来なら春が来る前に、血を補ってあげないといけないのですが、うっかり養生を怠ってしまうと血不足にもなるため、血不足が原因の不調も起こりやすくなります。

季節の養生と自然治癒力を高めるセルフケア3つ

①五臓とつながる経絡(肝経)に沿ったセルフマッサージ

季節ごとの不調がでやすいポイント(経絡)を中心に、体をほぐします。自分の手で体に触れることは「手当て」であり、究極の癒やしであると考えます。ヨガをはじめるために「心と体の現在地を確認する」という集中を導入するための儀式にも。

②呼吸は気を巡らせる動力であり「今の自分」に気づくためのツール

呼吸は体内の気を循環させる大切な動力です。常に深く一定リズムの呼吸を心がけて生活するのが理想ではありますが、仕事やプライベートに忙しい私達には非現実的です。呼吸は、その時の感情やストレス、体調によって変化が現れやすいもの。特に、イライラが続いている時は「呼吸が、速く浅く」なっています。つまり、これを逆手に取って、意図的にゆったりとした呼吸に導くことで、リラックスした状態をつくることが可能になります。

③ヨガのポーズは、新しい自分を発見するための練習でもある

ヨガは体をほぐす運動としての大切な役割がありますが、このレッスンでは経絡に働きかけるために、季節ごとのアプローチを率先して行うことが特徴です。余談ですが、経絡の概念は中医学特有のもの。でも実は、ヨガ哲学で鍛錬するプラーナ(気・生命エネルギー)の通り道「ナディ」は、経絡とほぼ同じ場所を通るといわれています。こういった点からも、ヨガのエクササイズは、東洋理論と非常に相性が良いのです。

具体的には、肝と関係する経絡「肝経」を優しく刺激して、全身の気の流れを整えます。また、様々なヨガポーズを行うことによって、ここが硬いな、疲れが溜まっていたな、ほぐすと呼吸がしやすくなった!など。自分の心と体を観察することは、自分を客観視し、新たな体感を発見する練習でもあります。

季節のセルフケアは、自分への思いやり

いつも不調が慢性化している人は、そのまま諦めないで!不調が慢性化している人は、快適な状態を忘れていませんか?

例えば、常にイライラしている人は、その状態が普通であると勘違いしてしまったり。自分の体と心に対してどんどん鈍感していく一方。だからこそ「セルフケアは自分への思いやり」なのです。エクササイズを通じて、自分にとって心地良いこと、不快なことは何かを敏感にキャッチできると、自分の不調に影響している原因や、解決の鍵を得る手立てにもなるかもしれません。

ヨガを含めた東洋理論では「心と体が繋がっている」と考えます。つまり、体が整い快適だと、それだけで心も満たされ、平和で落ち着いた気持ちがやってくるということ。この平和な状態を作るのが自分への思いやりであり、本来の自分に戻ることなのです。なかなか無理が効かず、だんだんと不調が増えてくるであろう、私達ゆらぎ世代が、季節の養生を通じて「心地よい感覚」「整った自分」を、取り戻してもらうきっかけになればいいなと考えています。

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