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食べることは生きること

「自分らしく生きる」を発信。

食べることは生きること

本 いのちをいただく

いのちをいただく 文:内田 美智子 イラスト:諸江 和美  監修:佐藤 剛史

先日の《私たちは食べたもので作られる》に反響をいただきましたので、今回はもう少しだけ食べることについて愛先生にお聞きしてみようと思います。特に、子供がごはんを食べないという悩みをお持ちのママも少なくないという話は耳にしますので、それについて話を伺ってみました。

食べることは生きること 1

そもそも食べる事がなぜ そんなに大事とお考えなのでしょうか?


食べることは生きること 2

不食の人はいるけど、普通は食べることは生きることだから。です。

食べることは生きること 1

基本的にヒトは栄養だけで生きるということは不可能ということなのでしょうか。高機能栄養食品や時短食品は現代の忙しいママのための必須アイテムの1つかと。


食べることは生きること 2

いや、栄養だけでは生きられない。と、本気で思ってます。
食べ物って、基本的に生きている物でしょ?植物であれ、動物であれ、その生命力を移しとるのが食べるってことかと。だから、エネルギー(カロリーではなくて)が高いもの食べれば元気になるわけです。ナッツや穀物だって、あの小さな粒が万倍にもなる訳だから種っていうのは生命力の塊なのですよ。

食べることは生きること 1

生きること=食べること。と直結すると考えるべきですね。では、食べる行為はそもそも生理的欲求のはずですが、子供がご飯を食べてくれないといった現象はなぜ起こるのでしょうか。子供は本来、大人に比べてもっと本能的なはずであるにもかかわらず。です。


食べることは生きること 2

子どもは、本来なら変なもの欲しがらないはずなのです。ただし、あっという間に毒されるわけです…。特に化学調味料は舌も感覚もバカになる魔物なんです。あと、小麦も組織構造的に麻薬やモルヒネと似ているからやめれないし…さらにグルテンは、エクソルフィンという麻薬のようなポリペクチドにも分解され、このエクソルフィンは体内に吸収されて、脳にあるモルヒネなどの麻薬の受容体であるオピオイド受容体に結合します。すると、多幸感を感じるようになり、次第に小麦依存性が生じてくるといわれています。

食べることは生きること 1

現代的な化学調味料が入ってる食べ物は、特に子供とっては、それだけ刺激が強すぎるということですか。でも疑問なのが、よく口にする小麦は太古の昔から食べられているはずの食物ですよね?大昔からそんなに悪影響があったのですか?


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あ。これは緑の革命のせいです。

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スーパーでキャラクターものの菓子パンを我が子にねだられると思わず買い与えてしまいそうになりますが、よくよく考え直してみる必要があるということですね。


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菓子パンによる悪影響の1つとして糖質過多というのも考えられます。パン、お菓子にジュース。血糖値が上がってるからお腹空かないわけです。大人は、よくないものの刺激を受けすぎないように身体の関所である程度止められる可能性があるのですが、子供のうちは、脳への関所?がまだ完成しきってないので、血液中に入ったものはダイレクトに脳へ刺激として入ると言われています。

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小さいうちからその刺激に慣れてしまうと刺激的なパン、お菓子にジュースは食べるけど、肝心なご飯では物足りなく感じてしまい、食べないという流れができてしまうという事ですね。さらに、それが大人になっても悪い食習慣を続けてしまう可能性が高くなる。


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そういうことです。
補足ですが、最近増えているアレルギーなどの問題も緑の革命によってグルテンが多くなり、それが原因になっているとも言われています。

※参照 鳥取大学 コラムより

まとめ:何気なく口にしているも食物を見直してみよう

まずは普段何気なく口にしているものを改めて考え直すことは、自身の生き方を見つめ直す事と直結しているのではないでしょうか。子供が好きから、便利だから、安いからという理由で食物を選ぶのではなく、時折、自分も子供も口にした物で生かされている。命をいただいて生きているのだ。ということを日常的に意識して食物を選んでみるのはひとつの良いアイディアではないでしょうか。

いきなりすべてを変えるのは難しいかもしれませんので、まずは1品から見つめ直してみませんか?

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